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〜イスラムの疑問に答えます。提供:日本ムスリム協会インドネシア支部

インドネシアの友人が良くハラール(haral)という言葉を使いますが、ハラールとはどういう意味ですか。(2005.7.2)

インドネシアは国民の90%がムスリム(イスラム教徒)で、世界で一番ムスリムの多い国です。13〜15世紀にイスラームが到来してイスラーム王国もできましたから、歴史的な過程においては、マレイ=ムスリムという共通認識もあったくらいです。従って、インドネシア人の生活習慣は地域的に大半がイスラームに基づいています。

生活習慣の中で一番大切なものは、食事です。食事は文化だと言われるように、食生活は各民族によってそれぞれ異なっていますが、世界のムスリム12億人に共通していて有名なのが、イスラーム法におけるハラールでしょう。

イスラームの食物規定は神様から人間に下されたメッセージ(コーラン)の中に、例えば次のような章句があり、こうした章句から1000年以上、学者や共同体の人々が解釈を演繹してイスラーム法の規定となっています。

「死肉、血、豚肉、アッラー以外に捧げられたもの、絞め殺されたもの、撲殺されたもの、墜落死したもの、角で突き殺されたもの、猛獣が食べたものは、汝らに禁じられている。ただし、汝らが屠殺したものは別である。」(五章三節)

禁止されている行為をハラームと言いますが、禁止されていない食物をハラールと簡単に考えておけば良いと思います。具体的には、ハラール(食べて良い)と認定するには、食べ物の種類だけでなく、その食物の屠殺の仕方などプロセスの要素も入ってきますが、話しが長くなるので、単純に豚肉、犬歯を持っている動物、昆虫(ただしバッタは良い)は食べることが出来ない(ハラム)だと思っていただければ良いと思います。

それでは、ハラムのものを食べた場合には、どうなるのかというと、食べた人が知らなかった場合には、許され、知っていて食べた場合には、天罰が下るということです。従って、その行為の責任は、個人にあることから、これを汚染スタンダード表のようなものを作って食物を分類することもしませんし、イスラーム国家が国家権力を持ってこれを施行する必要も元来ありません。神様と本人との直接の契約によって解決されるべきものだとしています。

豚肉の場合には、意図的に食べた場合には、何度神様に礼拝しても許されないことから、取り返しがつかない事をしてしまったことになります。インドネシア人が日本に行って一番困るのが、豚肉に関係ない食物(ハラールな食物)を探すことです。(了)

日本ムスリム協会ジャカルタ代表 アリフ・ラハマン
日本ムスリム協会ジャカルタ代表 アリフ・ラハマン

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