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〜イスラムの疑問に答えます。提供:日本ムスリム協会インドネシア支部
イスラームではお酒を禁止しているのに、私の友人のインドネシア人はビールを飲んでいましたが、これはどういうことでしょうか。(2005.8.9)
イスラームではどこの国に行ってもお酒が飲めないと思われているようですが、現実には法律で飲酒を禁止している国もありますが、飲める国もすくなからず存在します。インドネシアもトルコと並んで、イスラム教徒が大半を占める国ですが、飲酒は自由となっています。したがって、飲酒できるできないは、イスラームの教義の問題より、むしろ国の法律で禁止するかどうかということで、各国の状況は異なっています。
そもそも預言者ムハンマドの生前は、お酒は全面的に禁止されていませんでしたが、酒に酔ったものが礼拝を妨害したりしたので、コーランの啓示が次第に厳しくなって全面禁止となったとも言われています。
「信仰するものよ。ぶどう酒、賭け事、偶像、賭け矢は悪魔の業の不浄に外ならない。それゆえそれをさけよ。おそらく汝らは成功するであろう。」(コーラン5章90節)
教義的には、ぶどう酒以外のお酒については、諸説がありますが、一般的にぶどう酒を全ての酒(アルコール類)と解釈しているのが、イスラーム世界の一般常識で、イスラーム教徒は自分で飲むことを禁じられているのみでなく、製造や販売も禁止されており、酒宴に同席することも、他人に酌をすることも許されません。
したがって、飲酒をハラム(禁止)と考える、少なくとも飲酒や酔うことが良くないと考えるのは、インドネシアでは一般的です。仏教でも不飲酒の戒律を持っていますし、キリスト教も同じ戒律を持っているそうですが、現実の世界では、宗教(道徳)の掟を破って酒を飲む信者がかなり存在します。また戒律を知らずに飲んでいる人、例えばイスラム教徒でもビールは飲んで良いと考えているような人々もいますし、飲酒の是々非々についてはイスラムといえども、千差万別と言えます。
いずれにしても、イスラームの教義からすれば、飲酒は、神様のみが判断をして罰を与えることであり、自己と神様との直接的なきわめて個人的な問題ですが、他のムスリムの信仰の妨げ(つまり信仰行為の自由という権利の妨げ)にならないようにすることが大切です。(了)日本ムスリム協会 ジャカルタ アリフ・ラハマン
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日本ムスリム協会ジャカルタ代表 アリフ・ラハマン
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