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預言者ムハンマドの子孫はいるんですか?(2005.9.2)

預言者ムハンマドはハディージャとの間にルカイヤ、ザイナブ、ファティーマの3人の娘、アブドッラー、ターヒルの2人の息子、後妻マルヤムとの間に男子イブラーヒームをもうけたといわれています。男子は幼くして他界し、女子ルカイヤ、ザイナブも子供を残さないまま亡くなりました。一方、ファティーマとアリー(預言者の従弟、第四代正統カリフ)の間にはハサンとフサインの二人の息子が生まれました。

本来アラブの家系からすると、この二人の男子は、ムハンマドの家系ではなく、ムハンマドのおじの家系となりますが、預言者の愛娘ファティーマの子供であることから、例外的に「ムハンマドの息子」と見做され、この家系は現在まで続いています。

現代イランでは預言者の子孫の学者(ウラマー)は黒ターバンを巻きます。ホメイニー、ハーメネイーは黒ターバンを巻いています。その他、子孫としてはヨルダンのフサイン国王、モロッコのハサン二世などいます。子孫は必ずしもアラブ人に限っているわけではなく、世界各地にちらばっています。

イスラーム法の見地からは預言者の子孫に特権があるわけではないのですが、社会的には預言者の子孫は非常に高い尊敬を受けています。預言者の子孫は施しを受けるにはふさわしくないとされ、喜捨の受給資格がなく、預言者の子孫の女子が預言者の子孫でない男性と結婚することは家柄がふさわしくないとして避けられる傾向があります。また、預言者の子孫は「指導者」を意味するサイイド、あるいは「貴族」を意味するシャリーフと呼ばれています。

「日本人」の間には預言者の子孫が生まれていませんが、預言者の子孫と結婚している日本人ムスリムの女性はいるようですので、預言者の子孫の日本人が生まれる日もくるかもしれません。(了)

日本ムスリム協会ジャカルタ代表 アリフ・ラハマン

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