バンタルグバンの現実
ゴミの山で暮らす人々(5)
特集(1) 特集(2) 特集(3) 特集(4) 特集(5) |
こちらが「可哀想だ」とか「悲惨だ」とか勝手に決めつけているが、安っぽい同情が恥ずかしくなるほど、ここに暮らす人々は明るい。子供にとっては自分を目一杯愛してくれる親、やさしい学校の先生、そして楽しく遊べる仲間がいれば、自分の置かれている生活環境など大した問題ではないのだろう。
ここで暮らす人々にとって何がもっとも大切かは、長い時間をかけて(少なくとも10年ぐらいは)援助していかねば、おそらくその答えは出てこないだろう。一時的な金銭援助は簡単だ。しかし人間の使命として、彼らがいかに育ち、巣立っていくかを見守り、そして 「我々の知らない驚愕の世界があるということ」を我々自身が知り得ない限り、真の意味でボランティアにはなり得ないような気がする。
※写真をクリックすると大きなサイズになります。
|
    |
バンタルグバン特集の最後にここではゴミ処理場(下中央左写真)とそこから歩いて10分ほどの学校裏にある原っぱ(中央右写真)を見てもらいたい。このゴミ処理場も以前はここと同じような、素朴でのんびりとした原っぱであったに違いない。文明が発達すればその皺寄せは必ずどこかにやってくる。たまたまジャカルタではバンタルグバンにその皺寄せがやってきた。たまたまここにいる人々はそこに生まれた。運命といえばそれまでだ。しかし自分が、いやもし自分の子供がここに生まれたらと思えば「運命だから仕方ない」と簡単に片付けることはできまい。
|
   
|
今回、マンダムが石鹸(右写真)を提供してくれた。マンダムもまさかここでの寄付がプロモーションになるとは思っていまい。また「貧困者の方々にぜひ使って頂きたい!」とボランティア精神で提供してくれた訳でもないだろう。しかしたとえ軽い気持ちだったにせよ。バンタルグバンに暮らす人々にとっては非常にありがたい寄付である。極貧の村はバンタルグバンだけでない。だから石鹸ぐらいの寄付でマスコミは見向きもしない。せめてジェイピープルぐらいでは、マンダムの宣伝をしておきたい。マンダムさん、どうもありがとう。私も一個石鹸を頂戴しました。今後はマンダムの石鹸を使っていこうと思います。
再度訪問したいと思っている。懐具合の乏しい私でも、ビスケットぐらいはおみやげにもっていける。ビスケットで彼らの生活が変わることもあるまいが、「世界にはまだまだ私の知らない世界がある」ということを教えてくれたお礼として、それぐらいはさせて頂こう。
|