インドネシアジャカルタジェイピープルがお届けするフィクションバラエティー小説 

インドネシアジャカルタ発インターネットマガジン インドネシアジャカルタのホーム
ページコンサルティング会社です
ジェイピープルはインドネシアジャカルタ発のインターネットマガジンです(日曜日を除く毎日更新)。 


新国家「大和」、日本より分離独立を宣言する。

Part3 日本政府、大和探索を開始する〜その1 (2005.8.31)

翌日、森田新総理の命令(実際は最中が命令)とともに大和大探索が始まった。海上自衛隊から護衛艦を一隻と輸送艦艇を数隻派遣、また航空自衛隊から要撃戦闘機三機と偵察機を数機派遣し、大和を発見次第上陸、大室直吉および全住民を逮捕という作戦であった。そしてそれは少々(どころではないが)頼りない森与太郎防衛庁長官が指揮することになっていた。

ところがこの日の朝、頼りないはずの森与太郎防衛庁長官が、関係者全員が目を丸くするほど、豪放磊落、元気溌剌に自衛隊一行を指揮しているのである。その勇姿は「連合艦隊を指揮する山本五十六に例えてもよい」とは最中がお世辞を言ったまでのこと。作戦は、最中率いる森田、もとい森田率いる最中らが立てたものであったのだが「いや私に任せて下さい。やっと私の活躍する場が訪れたようです。きっと大和を発見し、そして反乱分子を一掃してみせますよ」
「頼もしい限り……」とみんな言うものの、実は誰一人として一抹の不安を感じない者はいない。森与太郎の立てた作戦は最中らの作戦を踏襲するものであった。しかし規模ではそれを遥かに凌いだ。まるで戦争の初戦でも行うかのように大仰であった。
 
まず海上自衛隊から――小笠原へ派遣する護衛艦のうち、イージス艦が『きりしま、ちょうかい、こんごう』および最近米国より購入した最新護衛艦一隻(艦名は未決定)の計四隻、そして標準護衛艦が『たちかぜ、さわかぜ、むらさめ、いなずま』の計四隻、で合計八隻(これらは海上自衛隊護衛艦、四分の一にあたる)、ほか輸送艦艇『おおすみ、みうら、さつま』の三隻、機雷艦艇『はちじょう、ちちじま』の二隻、おまけに潜水艦『おやしお、はるしお』の二隻まで。
 
また航空自衛隊から――要撃戦闘機F15Jが三十機、同じく要撃戦闘機F4EJが十機、支援戦闘機F2が三機、ほか偵察機RF4E、早期警戒機E2C、中型輸送機C1、超音速高等練習機T2、飛行点検機・救難捜索機U125A、救難ヘリコプターUH60Jまで各一機ずつ。
 
さらに陸上自衛隊から――90式戦車、96式自走120ミリメートル迫撃砲、96式装輪装甲車を積めるだけ積み、ほか最新式の機関銃や迫撃砲、多連装ロケットシステムなど大量に調達した。

「ちょっと大袈裟過ぎないかねえ、森さん。いや森防衛庁長官」と最中。
「何を言いますか。これでも足りないぐらいです。今こそわが政府の威信を全国民に知らしめるべきです」と森与太郎はお得意である。
「しかし、イージス艦四隻とは……。それにF15Jが三十機も……」
「今回は任せて頂けませんか。作戦も指揮も全部私が取りますから」
「まあ、そこまで言うのなら」と最中以下、全員が了承。昼前には全艦・全機・全隊が東京湾に大集合、小笠原に向かい大航行するのであった。


以下明日に続く(土曜日の更新はありません)。

※タイトルをクリックすると初回から読めます。

※このサイトに掲載されている内容(データ)は ジェイビープルが所有するものであり、無断転載、転用及び無断複製は一切禁止します。
※リンクはフリーです。Copyright(c)2004-2005 JPEOPLE