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| Part3 日本政府、大和探索を開始する〜その6 (2005.9.6) |
さて翌日。日本政府は、マスコミから、一般庶民から、そして日本中のあらゆる関係者からの問い合わせで、朝早くから右往左往。「大和の独立を認めるのか」「大和が発見された場合、総攻撃を行うのか」といった内容から「大和へ移住したい」人々、「大和の下請けになりたい」業者などが続々。たまり兼ねた日本政府、本日午後七時より森田総理が緊急記者会見を行うと発表した。日本政府として分離独立反乱分子への対策はすべてそこで明らかにされる(福田官房長官談)模様である。
実は政府首脳陣の間には、ちょっとした目論見があった。いくら直吉老人が「隠密裏に事を運んだ」としても、あれだけの大部隊で探索すれば大和は造作なく見つかる。そして記者会見では分離独立反乱分子の一掃を宣言し、翌日大和に大攻勢を仕掛けるというものであった。
森与太郎防衛庁長官の指令により大和探索に向かっていた護衛艦全隊は、既に小笠原へ到着しており、全自衛隊員による探索は昼前から開始された。いくら広い小笠原といっても夕方までには大和の発見が可能であるはず。ところが、次々と入ってくる情報は「いまだそれらしき一群を発見せず」であった。刻一刻と迫る記者会見予定時間、最中らはいよいよ焦ってくる。
「どこだ!一体どこにあるというのだ!」
森田総理緊急記者会見の模様:
官邸記者会見室――普段より緊張した面持ちの報道陣ざっと数百名。会見が始まるまでそわそわと落ち着かぬ様子。ざわざわざわ……。そこへ登場する福田官房長官と森田首相。森田の耳にはいつもの小型受信機、そして最中が別室で控えている。
(福田官房長官)
「それではただ今より大和分離独立問題に関して、記者会見を行います。森田総理よろしくお願いします」
(森田首相)
「ここ数日国民の皆さんを惑わせ日本政府を混乱させた大和分離独立問題について、当政府の考えおよび決定をお伝えします。先日より陸海空自衛隊軍を派遣、小笠原諸島全域、全島を隈なく徹底探索してまいりましたが、現在のところ大和らしき一群を発見せずにおります。引き続き自衛隊軍による探索を続行してまいりますが、現在我々の下した結論は次のとおりであります。
――少なくとも小笠原諸島には大和なる分離独立政府は存在しない。
――また小笠原以外の離島も内部調査したが、とても独立を画策しているような地区は存在しない。
――よって大室直吉老人なる人物の言うことはすべて虚言であり、放映されたプロモーションビデオもすべてまやかしである。
「日本政府は以上の理由により、国民を深く惑わせ国家転覆を画策しようとしている大室直吉容疑者を、国家騒乱罪で全国指名手配するとともに、同じく分離独立分子として彼に従う人々にも同罪を適用。発見次第逮捕する所存であります。
「なお大和に対して民間の方々から、移住手続き・業務依頼など多くの問い合わせがございますが、大和が存在しない以上、それらに関しては一切お答え致し兼ねることをここでお断りしておきます。また仮に大和が存在するとしても、日本政府は一切分離独立を認めず、いたずらに騒ぐ輩・煽動者には独立反乱分子に加担するものとして同国家騒乱罪を適用します。一般国民の皆さんは怪しげな噂に惑わされることのないようくれぐれもお気を付け下さい」
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以下明日に続く(土曜日の更新はありません)。
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