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| Part4 日本政府、大和と対話する。〜その8(2005.9.21) |
「ところであんた、いつまでその反省と謝罪を続けるつもりかね?」
「我々日本が二度と戦争を引き起こさないと世界から認められるまでです。そしてアジアの方々が日本の謝罪を全面的に受け入れ、『アジアの連帯』が無事達成されるまでです」
「それまでは、戦後保障、ODAを無条件に供与する訳じゃな」
「祖国を侵略され、今もなお塗炭の苦しみに喘ぐ人々へ、謝罪し保障するのは当たり前。まだまだ不充分なくらいです」
「ほう、その戦後保障やら、ODAの無条件供与が、中国では軍事拡大、そして核兵器開発に使われていることは知っていような。そして新疆ウイグルやチベットが中国によって侵犯され占領地となり、東アジア諸国には中国の軍事行動が極めて脅威となっておる事実を知らんこともあるまい」
「中国には、軍備縮小を促し、けっして軍事行動を起こさぬよう、随時会談の機会を持つようにしております。我が社民党は中国と強力なパイプで繋がれており、ともにアジアの連帯を誓い合っているのです」
「中国の子分になることを連帯と言うのかえ?あんたいい人じゃなあ。儂が中国主席であれば一生あんたを厚遇してやるぞ。謝罪が足りん言うたら、なんぼでも金を持ってきてくれるんじゃからのう」
「子分とはなんですか、失礼なっ!訂正して頂きたい!」
「失礼なのはそもそもお前さんの方じゃろう。人を軍国主義者扱いしよって。それにもっと失礼なのは国民に対してよ。人殺しは罷りならん言うて、拳銃一丁で自衛隊を国連平和維持軍に協力、つまり戦争に行かせる。しかも上司の命令なしでは発砲できん。むざむざ『死にに行け』言うておるんと一緒じゃわい。それに北朝鮮への肩入れは一体どういうこっちゃ。平和が大事、人命を守ると言うておきながら、わかっておるだけで数十名が拉致されておるにも関わらず、やっていたことは北朝鮮への人道支援のみ。彼奴らこそ世界中に知れ渡る軍事国家、しかもあんたらが嫌いな人権蹂躙国家ではないか。それともお前さんは『アジアの連帯』を達成するため、そうあんたらの理想を達成するためには、自衛隊も、北朝鮮に捕われている罪なき日本人も、見殺しにする気かえ?」
「いつ見殺しにしましたか!戦争で人を殺すことがどれだけ愚かなことか!そうならないよう話し合いで解決しようとしているんではありませんか!」
「また『話し合い』か……。日本国民もええ加減うんざりしておるじゃろうって。『話し合い』とは相手の言いなりになって金を渡すことを言うんかのう?それではヤクザから金を巻き上げられるのと同じとちゃうか?ヤクザは義理も人情もあるじゃろうから、まだましじゃい。これで勘弁してやろうと言うてくれることもあるわい。だがのう、中国や北朝鮮は違うぞ。骨の髄までしゃぶられるぞ。だいたい非武装中立なんて馬鹿なことを言うておるからいかん。中立は構わんわい。アメリカとの軍事同盟を解消し、スイスのように永世中立宣言すればよいわ。ただし武装してな。誰も守ってくれんのじゃから当然じゃろう。非武装中立なんてしてみい、あっと言う間に中国が侵入してきよるぞ。日本を守るためいう名目でな。それこそ『話し合い』言うて、日本の財産、片っ端からもっていきよる。日本を守ってやる言うて、用心棒代も請求しよるぞ」
「……(土井たき子、押し黙ったまま)」
「そもそも戦後賠償における政治家の使命は、自国の利益を守ることにある。あんたらのやっていることは政治ではなく、中国や北朝鮮の走狗となり、日本の国益を蝕んでおるに過ぎん。あんたらみたいな奴らをなあ、『国賊』と言うんじゃよ」
「こ、こ、国賊ですって!もう許しません。世界中に大和の非を訴え、アジアの脅威を一掃します!」
「ついに本音を吐きよったか。でも日本政府の大和攻撃に、社民党は反対してくれるんじゃろう、さっきそう言うたわなあ」
「武力を背景に脅しをかけるような海賊は別です!国家を揺るがすテロリストは許しません!」
「とうとうテロリストにまでされてしもうたのう。大和はまだ軍隊さえ持っておらんよ。武力を背景に脅しをかけた事実など一向に記憶はないが……。たしか中国は武力を背景に脅しをかけるような国ではなかったかいのう?」
「駄目なものは駄目!」
「おお、とうとう出しよった、伝家の宝刀『駄目なものは駄目』――。あれは消費税導入の時じゃったなあ。『駄目なものは駄目』言うて大幅に議席を増やしよった。代替案を示せなんだが、政党としてレベルの低いところよのう。それとなあ、あんたらが我が理想のためには、平気で人を見殺しにする例をもうひとつ挙げてやろう。昨今議員辞職した辻本好美、あれはほんまに可哀相じゃった。秘書給与横領でやられたが、そもそも党ぐるみでやっておった事じゃろう。辻本一人に責任を負わせ、何とか党を存続させようとする。一体どういう料簡じゃ?党が守れるなら、若い女子一人のことなんぞ、どうでもいいんかい!適材適所という言葉があるわな。辻本は元来ピースボートに乗ってNPOで平和運動しておけばいい娘じゃった。それを政治家に転身させ、挙句の果てにクビ切りとは何事か!世間ではこれを『人身御供』と言うんじゃ。それで常日頃『基本的人権を尊重せよ』とはよく言う」
「ひぃー(土井たき子、両手で耳を防ぎ、項垂れる)」
「嘘はいかんぞ、嘘は。嘘を隠すために、より大きな嘘をつく。挙句はその重みで潰されよるぞ。欺瞞と偽善と矛盾だらけの政党になっても構わんのかい、社民党は?」
その瞬間、土居たき子は卒倒した。すぐに救急車が手配され運ばれていった。救急車の中で土井たき子は『護憲、護憲、辻本、済まぬ、護憲、護憲、辻本、済まぬ……』と、うわ言を繰り返した。同志社大学法学部講師を経て政治家に転職、「やるっきゃない」の積極的な姿勢で(旧)社会党のイメージ一新に一役買い、反消費税を掲げ空前のマドンナブームをまき起こし、参院選で自民党を大幅に上回る大勝利をもたらしたこともある大物政治家・土井たき子、本日をもって政治生命を終える――
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以下明日に続く(土曜日の更新はありません)。
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