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新国家「大和」、日本より分離独立を宣言する。

Part6 大和、全容発表する。政府、全面攻撃する。〜その2(2005.10.11)

そして二番が始まる。ここからは大和住人が国家斉唱している映像、および新国家大和の全体像が映し出される。美しい山々、島を取り囲む海原、まさしく海洋国家に相応しい全体像であった。
 本土の官邸にて待機する森田・最中らは
「どこだ!あれは一体どこだ!」

呼吸をすれば蘇る
魂は生き続ける
そして我が胸は熱く
夢を追い続けるなり

嗚呼 さんざめく名もなき人々よ
せめて鮮やかにその身を焦がせよ

我は行く 心の命ずるままに
我は行く 祖国『大和』よ

二度目の間奏、ふたたび谷村
「安心して大和へお越し下さい!大和はあなたを歓迎します!」

嗚呼、いつの日か誰かがこの道を
嗚呼、いつの日か誰かがこの道を

我は行く 気高き性質のままで
我は行く 祖国『大和』よ
我は行く 祖国『大和』よ!

そしてそこに登場したのが、長い髪、眉、口ひげ、あごひげ、既に真っ白の、細身の体に白い布を纏った、黒ぶちメガネの珍老人、大室直吉であった。
「素晴らしい国家をありがとう、谷村さん!我が大和に相応しい国歌じゃ。そして我が大和船出に相応しい最高の歌を贈ってもろうたわい……」
直吉老人感極まり、思わず涙ぐみそうになる。さらに続けて――
「もう多くは語らん。既に大和建国理念は周知の通り、基本国家体制はいろんなとこで御紹介してきたからのう。今日は簡単にこれからの国家建設概要および移住希望者への案内を行うぞ。それにしてもテレビを御覧の皆さん、儂らがどこにいるか、大和がどこにあるか知りたかろう。もう秘密にはせんよ。ここはなあ……硫黄島じゃ。ほっ、ほっ、ほっ。なぜ自衛隊がよう見つけなんだか不思議じゃろう。まあ手品を使うたとでも思うておくれ。それに硫黄島も広いわい。自衛隊もまさかここだとは夢にも思わんかったんじゃろうって……。ほっ、ほっ、ほっ」
「硫黄島だって!」テレビの前で叫んだのは森田・最中だけではない。探索にかかわったものなら、共通の驚き・叫びである。硫黄島ではおかしい。あそこには自衛隊の基地もあり飛行場もある。三千人も住民がいるのに気付かないとはおかしい。異変があれば真っ先に情報が伝わるはず、第一いま航空自衛隊飛行連隊を待機させているところが硫黄島ではないか。
 さらに直吉老人――
「そして既に御覧頂いたエネルギー研究所および大和造船所は南硫黄島にある。嘘だと思うんであれば今すぐにでも見に来ればよろしい。」
これもおかしい。報告では「南硫黄島、北硫黄島の両島は地形悪く、居住することはおろか船さえ近づけないほど」ではないか。


以下明日に続く(土曜日の更新はありません)。

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