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新国家「大和」、日本より分離独立を宣言する。

Part8 『一部の良心ネットワーク』、奮起する。〜その5(2005.10.29)

とうとう大室直吉老人の予想通り「日本は火の海になり」始めた。官邸閣議室の政党代表者達、もう答えを出すしかない。
「もう『殺るか、殺られるか』だ。皆さん、我らが退陣いや日本政府が屈服するか、大和および『一部の良心ネットワーク』を殲滅するか、どちらかしかない。妥協の道はあり得ない」と言うのは最中。それに応じる森田――
「私はそうは思いません。彼らにだって良心・愛国心はあるはず、だからこそ立ち上がったんだ。そのうち絶対に死者が出る。それは彼らの望むことではないはず。きっと彼らを説得する方法はあります!」
「若いなあ、森田さんは。いや、青い。世の中話し合いで決着せん場合もある。あの大室も言っていたじゃないか。大正生まれで爺の俺からも言わせてもらおう。これはもう戦争しかない。内戦だよ。勝った方が天下を取る。それだけだ。民主主義が正しいとか社会主義が正しいではない。勝った方が正義だよ。昔から言うじゃないか、『勝てば官軍』とな……」
「し、しかし……」森田は納得したくない。そこへ突然扇十影が
「に、に、日本は火の海になる!ひぃー!」と叫んで卒倒した。極度の緊張に耐えられず精神に異常を来たしたのであった。すぐに救急車が手配され病院に担ぎ込まれた。病院へ向かう途中、救急車の中で「ひ、ひ、火の海、ひ、ひ、火の海……」とうわ言を繰り返した。宝塚歌劇団のトップスターを経て芸能界で活躍。その後政治家に転進、日本政治に華を齎す。ついには保守党を結成し党首となり、国土交通大臣にさえ上り詰めた、大物女優であり大物政治家扇十影、本日をもって政治生命を終える――

「とうとう扇さんまで戦線を離脱しましたな」と小沢。
「これから先は女子供にきつかろう。むしろいまは大人しく休んでおいてくれた方がよい。彼女は平和な時にこそ必要な政治家だ」これは最中
「しかし『一部の良心ネットワーク』の代表は女。男がだらしない時代とはいえ、大したもんですなあ。しかも我らを『強制排除する』ときた。日本政府も舐められたもんだ」
「あれも化け物ですよ。ミニ大室といってよい」
 実は最中にとって、最も『目の上のたんこぶ』であったのが、『一部の良心ネットワーク』代表の桜庭よしこであった。『正確な情報収集と徹底した現場検証により巨大な社会悪に挑む』といろいろな場所で紹介されているように、当然その刃は最中にも向けられた。蛸花隆の大論文で暴露された『中国・北朝鮮の蜜月』問題は、むしろ桜庭よしこの活躍による。

「機動隊を大動員し、極右翼・極左翼の破壊活動を何としても阻止せよ。それと学生運動も弾圧せよ!破壊活動に繋がりそうな連中のデモも徹底監視、警戒を怠るな!皆さん、また緊急臨時国会を召集する。今すぐに全国会議員を召集してくれ。『一部の良心ネットワーク』反乱分子に関する国会審議を行う」

数時間後、国会議事堂に召集された全国会議員七百余名、病気で休んでいる者を除き、全員が出席。衆院参院関係なく全員が議事堂に集合した。会議場は完全に二つに割れた。決められた席順を無視し、正面より向かって左側を政府擁護派(全体の八割)、右側を政府打倒派(全体の二割)が占めた。左側前列にずらっと並んだ主だった顔ぶれは、森田金作、最中広宇、福田マスオ、山崎魚拓、青木美智悪、鳩屋由紀夫、小沢剛一朗、神主他家法、桑鉄造など。右側前列には石原野薇太、甘納豆、岩国商人、ツルワ・センネン、西村金魚、追志位勝男、西川よしきなど。双方ともに殺気立っている。殺し合いが起きても不思議ではない。
「ただ今から『一部の良心ネットワーク』政府打倒宣言および国家非常事態に対する国会審議を行います。それでは森田総理よりお話し下さい」






以下明日に続く(土曜日の更新はありません)。

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